毎年恒例のファミリーコンサートが今年も4月3日午後2時より所沢中央公民館で開催されました。今回は第10回目という大きな節目を迎えるなか、総勢318名という非常に多くの方々にご来場いただきました。
ファミリーコンサートは2011年5月20日に「小島常弘アフタヌーンコンサート」として音楽空間Ad-Libで第1回が開催されました。
それ以来さまざまなコンサートスタイルの工夫を重ねて毎年好評を博してきました。小島常弘さんの独演会として西澤ことはさんのピアノ伴奏でスタートし、その後は長井マヤさん(ソプラノ)、進美沙子さん(メゾソプラノ)、門口千絵美さん(ソプラノ)の競演と共に発展してきました。
昨年、男性歌手との初の共演となるバリトンの吉田敦さんが参加され、より一層の厚みを増したコンサートへと変貌しました。
吉田敦さんは、今年は準備時間をしっかりとれてファミリーコンサートデビューの年という新鮮な気持ちで臨んでいると開演前に語っていました。その言葉に違わず斬新な趣向が随所に施され、オペラの楽しさを堪能させていただけました。
第1部では「おとなたちが、なつかしい歌」と題して親しみのある曲目に加え分かり易い小道具を用いたコミカルな演技で観客を沸かせました。
第1部の後半は観客の皆さんと共に「みかんの花咲く丘」、「幸せなら手をたたこう」と懐かしい 歌を合唱し大いに盛り上がりました。
第2部は「オペラ名場面ハイライト」と題して有名な歌劇の名場面を名司会盛山毅さんの解説付きで次々と繰り広げる濃厚な音楽シーンとなりました。
歌劇は音楽や歌声の美しさもさることなら、その歌にのせて語られるドラマの面白さが見えてこその醍醐味だと感じさせたひと時でした。
第10回ということもあり非常に盛り沢山のプログラムに加え、出演者の皆さんの熱い思いが積み重なって当初予定であった16時終演を大幅に過ぎて16時30分まで熱演が繰り広げられ、拍手が鳴り止まないなか終演となりました。
※なお会場で、昨年に引き続き「所沢市こども未来基金」の募金活動をおこないました
ところ、多くの皆様のご協力をたいただき、45,168円が集まりました。
早速、4月5日(金)、所沢市社会福祉協議会を通して、全額寄付を行いました。
ご協力を賜りまして、誠に有難うございました。
厚く御礼申し上げます。
プログラム
第一部
~おとなたちが、なつかしい歌~
1.春の歌メドレー 全員
四季より春~どこかで春が~どじょっこ・ふなっこ~春の小川~
ちょう ちょううぐいす~うれしいひなまつり~さくらさくら~
花まつり~花の街~春の歌~花のまわりで
2.すみれ スカルラッティ作曲 門口
3.すみれ モーツァルト作曲 進
4.サンタ・ルチア S.カルディッ作曲 小島
5.あわて床屋 山田耕筰作曲 吉田
~~皆様と、一緒に歌いましょう~~
・みかんの花咲く丘
・幸せなら手をたたこう
6.野ばら シューベルト作曲 小島
7.野ばら ウェルナー作曲 進
8.野ばら 山田耕筰作曲 門口
9.ロンドンデリーの歌 アイルランド民謡 小島
(オ・ダニー・ボーイ)
10.夢路より フォスター作曲 吉田
第二部
~オペラ名場面ハイライト~
1.ヴェルディ作曲 歌劇「ドン・カルロ」第2幕より
“われらの胸に友情を” 小島・吉田
2.ドリーブ作曲 歌劇「ラクメ」第1幕より
“花の二重唱” 門口・進
3.サン・サーンス作曲 歌劇「サムソンとデリラ」第2幕より
“あなたの声に心は開く” 進・小島
4.ワグナー作曲 歌劇「タンホイザー」第3幕より
“夕星の歌 吉田
5.モーツァルト作曲 歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」第2幕より
“あなたにささげた心” 進・吉田
6.プッチーニ作曲 歌劇「ボエーム」第1幕より
(1)冷たき手 小島
(2)私の名はミミ 門口
(3)麗しき乙女 門口・小島
7.ヨハン・シュトラウス作曲 喜歌劇「こうもり」第2幕より
“シャンパンの歌 ” 全員
以 上
文章執筆 樋口光男
写真撮影 岡田 充 樋口光男 南 博幸
HP編集 南 博幸