2022年4月のある日、私のもとに届いた一本の電話から当団と所沢三田会様の繋がりは生まれました。我々慶應義塾大学混声合唱団楽友会は、塾内唯一の塾生のみで構成された混声合唱団として日々活動しており、今回のように企業や団体から依頼を受けての演奏も精力的に行っております。
ですが、好敵手早稲田大学のお膝元である所沢での演奏は過去に例がなく、連絡を受けた際驚いたことを覚えています。聞けば、塾員センターの中里課長の紹介で演奏機会をいただいたということで、ご縁に感謝しなくてはなりません。
チャリティーコンサートの会場である所沢市民文化センター・ミューズ アークホールは素晴らしいホールと前々から聞いておりましたが、当日ステージに立ってみると想像以上でした。パイプオルガンを備えたシューボックス型の荘厳な造り、客席全体を包み込むように歌声を届けてくれる上質な音響、どれをとっても一流のホールで、このような場所が身近にある所沢市民の皆様のことをとても羨ましく思うほどでした。
そしてホールだけでなくチャリティーコンサートも素晴らしいものでした。杉本会長の「思いっきり楽しもうぜ!」の呼びかけで幕を開け、ステージに入場しますとそこには多くの観客の皆様が!我々は慶應義塾大学のカレッジソングから本格的な合唱曲、そして「世界に一つだけの花」と多くの曲目を演奏いたしましたが、どの曲も観客の皆様に楽しそうに聞いていただき、こちらとしても温かい気持ちを持って歌い続けることができました。
また、インターミッションの時間にはロビーにて募金活動やチャリティー物販が行われているのを見て、文化フォーラムの皆様が福祉の面においても大きな力を果たされていると感じました。
演奏会のフィナーレは我々慶應義塾大学混声合唱団楽友会と所沢市民吹奏楽団の皆様との合同演奏でした。吹奏楽と一緒に演奏させていただくことは普段なく、戸惑う点もありましたが、いざ演奏してみると吉田様の指揮と吹奏楽団の皆様の優美で壮大な演奏に後押しされ気持ちよく歌うことができました。また、客席からも歌声が聞こえてきて、「思いっきり楽しもうぜ!」というスローガンを全員で共有できた瞬間であったと思います。
最後になりますが今回このような素晴らしい機会をいただきありがとうございました。貴会の益々のご発展と会員の皆様のご健勝をお祈りして結びとさせていただきます。
慶應義塾大学混声合唱団楽友会
幹事長 東 洸太朗
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