上記管弦楽団は所沢市に長年居住する、小澤洋介氏(指揮・チェロ)三戸素子氏(コンサートミストレス・ヴァイオリン)が主宰する、所沢を本拠地とする本格的なプロオーケストラで、「音楽で街おこし」を標ぼうする所沢市にはピッタリの管弦楽団です。 所沢文化フォーラムは昨年より後援を行い、演奏会に協力致しております。 今年はミューズが改修工事のため、9月15日(日)18:30~所沢中央公民館にて開催されました。 会場の都合で夜の公演となり、集客に若干の不安がありましたが、当日は350席ほぼ満席になり、盛会裏に開催されました。 演奏会終了後、何名かのお客様にお尋ねしたところ「良かった、素晴らしかった。」との声が圧倒的に多く、皆さまコンサートにご満足いただけたと感じました。
尚、次回の公演は、2020年5月2日(土)午後1時30分、ミューズ(マーキーホール)において、ベートーベンの交響曲第5番ハ短調「運命」ほかの演奏で開催予定です。
(新倉由一・記)
(所沢三田会H.P寄稿)
第4回 所沢定期公演を聴いて
所沢文化フォーラムが後援するクライネス・コンツェルトハウス管弦楽団(以下略・KKP)第4回所沢定期公演を9月15日(日)に所沢中央公民館ホールで聴いた。昨年9月にミューズで初めてKKPの演奏を聴いてそのサウンドに魅力を感じていた。 今年はミューズが改修工事で使用できず、音響の劣る公民館ホールでの演奏となったが、KKPの音色はそんな懸念を払拭してくれた。 今回階段席がほぼ満席だったため空いていた前方のオケピット席の3列目に座って聴いたのだが、目線も程よくオケとの親近感もあり、何より小澤マエストロの表情や息づかいが伝わってきてなかなかいい感じであった。
弦楽器16・管楽器15・打楽器1の32名と少し小振りな編成でMozart:「フィガロの結婚」序曲、Schubert:交響曲第7番「未完成」、Beethoven:交響曲第8番、の大曲に挑んだが、小澤・三戸コンビが奏者一人一人の技量を巧みに引き出すアンサンブルの手作り感がとても心地よかった。 もっと多くの所沢市民にKKPの演奏を聴いていただき、その素晴らしさを味わって欲しいものである。
個人的な話で恐縮だが、ベートーヴェン大好きの私は、その演奏歴からみて交響曲第6番→7番→8番と来れば次は9番(合唱付)かな?と期待してしまうのだが、次回(来年5月)は5番だとプログラムに予告掲載されていた・・・。 さらにウィーン大好き人間には、アンコール曲でヨハン・シトラウスの “美しく青きドナウ”が始まるや、完全に元旦のウィーンフィル・ニューイヤーコンサート・モードになってしまった。 とてもいい気分で会場を後にしたのは言うまでもない!ありがとうございました。
文章執筆 中垣 肇 写真撮影 岡田 充 H.P編集 南 博幸