2010年の所沢三田会新年会が、さる2月6日(土)11時より、中国料理「獅子」西武ドーム店で行われました。 会員の約半分にあたる90名弱の方々が参加し、気分も新たに有意義な一日を過ごすことが出来ました。当日は強い寒波が日本列島を覆いつくし、所沢は富士山もくっきり望める青空でしたが、さすがに気温は低いままでした。しかし、会場は応援指導部のリードのもと、塾歌、丘の上、若き血の大合唱で終始熱気があふれていました。 式次第は塾歌斉唱の後、平塚会長の挨拶に始まり、塾法学部教授で志木高等学校の校長を兼務なされている下村 裕先生による講演が行われました。 題して「身近な不思議を感じる心」、理学博士によるだれにでもよく解かる物理のお話を1時間15分していただきました。<講演内容> 隣室に席を移し、参加者で最長老のS25年政治卒、田中弘一様による乾杯の音頭とともに食事会が始まりました。アルコールを交えた歓談のなか、各同好会の活動実績の画像をスクリーンに映し、各幹事による説明と紹介が行われました。ゴルフ、ハイキング、囲碁、野球そして農を楽しむがそれぞれ活動PRを行いました。 総会、新年会の年行事だけではなく、各同好会に参加して一度顔をあわせるだけで互いの理解が深まり、交友が深まると思われます。 昼食・歓談が続きましたが、最後に参加者全員が立ち上がり肩を組み、丘の上、若き血を歌い青春の一こまを思い出しました。 竹下副会長による閉会の挨拶があり、2010年、所沢三田会新年会はつつがなく終了しました
身近な不思議を感じる心
講師:下村 裕 先生
講師をお願いさせていただいた下村先生は塾法学部教授で志木高等学校の校長を兼務されており、当所沢三田会の会員でもあります。
下村先生はノーベル物理学賞の有力候補と言われる方で、一般人には難しい物理学のお話かと思われた方もおられたかもしれません。 しかし講演のタイトルどおり、身近な現象を取り上げ、誰にでも理解できる語り口で平易に説明をしてくれました。しかも、演壇上のテーブルには卵や箸など日常のありふれた教材を用意して、視覚を通して説明されました。 先生の主要著作の記事関連の写真「ケンブリッジの卵?回る卵はなぜ立ち上がり、ジャンプするのか」から連想できるように、身の回りの事象、現象を「何故」と自ら問いかけ、考え、突き詰めることの面白さ、重要さを教えていただきました。 1時間15分という限られた短い時間でしたが、講演中は感嘆と笑い声が絶えない、なんとも和やかな時間を過ごさせていただきました。 帰宅して早速ゆで卵を回してみた会員も少なからずいたようです。 先生の最後の言葉が印象的でした。 「何故をいつも自らに問いかけていれば、将来は人が争い、戦争をしなくてすむような社会が訪れるかもしれない」 科学する心の一端を教えられ、三田の学舎(まなびや)を思い出せていただいた貴重な講演でした。