2008年12月に設立総会を開き所沢三田会は正式発足いたしました。あれから丸3年経過し2月の新年会、6月の総会が年度定例化し、9つの同好会が発足して活発な活動を展開しています。現在会員数は180名で会員の大半がなんらかの同好会に所属しています。 2012年の新年会は去る2月5日(日)に来賓を含め84名が参加し、懇親会の前に塾評議員で三田体育会会長の西岡浩史様に「練習ハ不可能ヲ可能ニス」と題する講演を行っていただきました。 来賓として塾員センターの蠣崎部長様、東久留米三田会、そして今回はじめて塾評議員でKP会(慶応義塾薬学部同窓会)会長の石井典子様をお招きし、お言葉をいただきました。 所沢三田会では会員相互の懇親を深めるために9つの同好会活動のほか、事務局主導で二つの活動を昨年後半より取り組み始めました。具体的には「オペラコンサート」の実施と「文化フォーラム・卓話の会」の開催です。 オペラコンサートの出演者は、当会会員の小島常弘さん(41年商)、第1回卓話の会講師を当会会員の盛山毅さん(39年政・元フジTVアナウンサー)、第2回卓話の講師は熊本道夫さん(30年法・)を予定しています。熊本さんは第19回世界マスターズ陸上競技選手権(2011年)のマラソン(80歳以上の部)で優勝し、タイムは3時間54分という驚異的な記録を出しました。この二つの活動は多士済々の会員の協力を得て今後は会員のみならず広く地域住民へ参加を呼びかける予定です。 また、新年会のトピックスは今回初めて地域貢献活動の位置づけで、当会が全国の高校生を対象にした懸賞論文「小泉信三賞」の応募の呼びかけを所沢市内6校の県立高校に働きかけしました。 その結果、所沢北高等学校から5名、5篇の応募があり、大賞、佳作、最終審査進出それぞれ、各1篇が選ばれました。全国から応募してきた405篇のなかからの受賞です。 そしてこの栄えある受賞を所沢市役所に藤本所沢市長をたづね報告してまいりました。 この快挙の背景には所沢北高校の水村先生が長年取り組んできた論文指導がありました。 現在の中学生・高校生は、試験や入試のための要点暗記勉強に慣らされてしまい、「読解力や論理的表現力」が弱くなっています。「読解力と論理的表現力」とは情報を読み取り、理解し、整理する力ですが、社会にでたときにもっとも必要な実学としてその重要性を論文指導により教えてきました。その長年の成果が、今回の受賞につながりました。 論文指導をした水村先生を新年会の来賓としてお招きし、短時間ですが簡単なスピーチをお願いしました。 <同文原稿は「三田ジャーナル」に掲載予定です>