歴史研究会の6月例会は、千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館の見学、及び周辺の散策をメインテーマとした。
参加者は7名(竹下、池田、小野、岡田、柿原、青島、山本)。
京成上野駅に午前10時前に集合し、約1時間で京成佐倉駅に到着した。
そこから、徒歩にて佐倉城址にある博物館を目指す。途中、観光案内所に立ち寄り観光情報と地図をゲット。説明の女性の歯切れの良い説明、当方のツッ込みにもウィットにある返しが好印象であった。
また、博物館への道の両側にはレトロな町並みが続き、三味線の 音色が聞こえ、茅葺き屋根の民家など昔の風情を十分に感じられた。
徒歩15分、佐倉城址に続く坂道を上ると威容を誇る国立歴史民俗博物館に到着。建物の立派さもさることながら、入念に手入れが行き届いた庭の美しさにも感心させられた。 入館料350円(JAF割引、通常料金は420円)を払い入場、中世(平安、室町時代)の展示室から見学をスタートさせた(原始・古代の展示室は入替の為、19年春まで閉鎖中)。
展示は当時の生活・風俗にかかわる複製、再現模型が中心であり、歴史的・美術的価値というより当時の暮らしを知る資料的価値に重点を置いていると感じられる。
また、この博物館が研究機関でもある為か、複製や模型・ジオラマが実に精緻に出来ており、時代考証に基づいて細部まで再現されている点に感心させられる。
宮中の様子や藤原家の資料などを細かく見ていると、中世の展示のみで昼時を過ぎてしまった為、館内のレストラン「さくら」で昼食となった。古代米を使ったメニューを各自、注文した(お味はまずまずと言ったところ)。しばし、相撲談義で盛り上がった。
午後は帰りの時間を2時半と決め、近世から現代を駆け足で見学することとなった。また、企画展示「見世物大博覧会」のブースに立ち寄り、人間ポンプなる見世物のビデオ見る(飲み込んだ硬貨や金魚を糸や釣り糸で取り出す芸)。
博物館を出発し、姥が池に隣接する菖蒲園に向かう。ちょうど、見頃を迎えた多種多彩の美しい菖蒲が見られ、道に迷いながらも立ち寄った甲斐があった。菖蒲を背に記念撮影を行った後、京成佐倉駅に向かい帰途につく(所沢には5時半に到着)。
今回は、想像以上に博物館の展示が充実していた為、一か所で時間を費やしてしまい、前述の観光案内所で教えられた武家屋敷や竹林、順天堂発祥の地を廻れずに終わってしまった。佐倉は再度、歴史研究会で探訪を企画してもいい先と思えた。 (記録:山本倫博、写真:岡田充)