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歴史研究会9月例会の報告


9月度の例会は9月6日(水)、両国の江戸東京博物館の見学をメインに実施した。

江戸東京博物館内の芝居小屋

以前にも例会で訪れているが、その際十分に時間が取れず明治以降のブースを見学 出来なかった為、満を持しての再訪となった。

参加者は10名(敬称略、竹下、一色、小野、黛、稲村、南、伊藤、柿原、青島、山本)

今回は7月度例会の座学(「江戸城と街道」)でお世話になった野萩様の紹介で ボランティアガイドの江原様に展示の説明をお願いし、じっくりと見学、かつ勉強を することにした。

江戸日本橋の復元橋から始まり、江戸の町の成り立ちや変遷、大名屋敷や庶民の 長屋の暮らしぶりをパネルや復元模型を見ながら解説をうけた。

とくに、玉川上水 の遠大さ、それに続く江戸市中の水道インフラには非常に驚かされた。

当時(1650年代) の人達の構想力、土木技術の高さ、動員力に感心させられた(現在の羽村市から東京 四谷大木戸までの43キロの掘削工事、その先の給水用木樋の地中への埋設工事が すべて人力で行われた事に感嘆させられる)。

企画展「徳川将軍家へようこそ」では展示品の説明だけではなく、各代の将軍たちの 逸話も聞かせていただいた(正室が生んだ将軍は3代家光のみ、正室15人中11人は 京都の皇族・公家出身、一人も後継ぎを生んでおらず、貴族の血が入るのを阻んだ?)。

前回見れなかった明治以降のエリアでは、鹿鳴館時代から戦前・戦後の展示物の説明を 受けた。

昭和20年の2月以降、日増しに空襲の地域が広がる様をパネルで見ると、 もっと早く戦争を終わらせる決断ができなかったのか、と考えさせられた。

ほぼノンストップで3時間に及ぶ説明を受け、江戸開府から現代までの歴史を踏破した ような満足感を得て江戸東京博物館を後にした。

昼食は両国駅横に新しく出来た飲食店街「江戸NOREN」2階の築地食堂「源ちゃん」 で取ることにした。

昼食をとった飲食店街「江戸NOREN」のエントランスでの食後の1枚。

300席もある大きな店であったが、日替わり定食は千円以下で ボリューム・味とも満足でき、おすすめものです!

昼食後は、徒歩10分程度の横網公園内にある関東大震災の犠牲者を祀る慰霊堂を 訪れた。

関東大震災の慰霊堂の三重塔。

この地は旧陸軍被服廠跡で関東大震災時に38,000人もの犠牲者が出た場所 にあたり、94年前の惨状に思いをはせ、手を合わせた(避難所となったこの地に 火災による熱風が折からの強風に煽られ押し寄せ、衣服や持ち込まれた荷物に燃え ひろがり被害が拡大した)。

敷地内にある復興記念館の見学も終え、午後3時帰途についた。

(記録:山本 倫博、写真:南博幸)

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