所沢三田会・幹事としてもご活躍いただいている工藤章会員は、7月24日、外務省飯倉公館で、平成30年外務大臣表彰を授与されました。
表彰事由としては、「日本と諸外国との相互理解の促進」に尽力し、貢献されたことによるものであります。
この栄誉ある受賞は、ご本人はもとよりのこと、所沢三田会としても実に慶賀なことであります。
工藤会員は、塾を卒業してから三菱商事で活躍されたのちに、ラテンアメリカ協会の専務理事・事務局長として活躍されました。
その間、国際関係の様々な分野で活躍し、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしているなかで、特に顕著な功績のあったものとしてその功績が称えられたものです。
三菱商事においては、チリ、ベネズエラ、ブラジルに通算22年駐在し、同社の現地法人社長、中南米総代表、ブラジル日本商工会議所名誉会頭等の要職も歴任するなど、主に中南米地域において大いに活躍されました。
現在もラテンアメリカ協会の理事を務めており、主にラテンアメリカを中心とした内容で講演活動を行うなど、幅広く活躍されています。
また一方では、特技としての“腹話術”があります。所沢市内の高齢者施設、障碍者施設等へ出向き、その腹話術を披露されるなどボランティア活動にも積極的に取り組んでおられます。
70才を超えた今も、社会への貢献活動を積極的に展開している工藤会員、お見事です。
まさに充実した人生といえるのでありましょう。
心から敬意と祝意を表したいと存じます。
工藤会員の益々のご活躍を祈念いたします。
会長 大出 勇(S43工)
昭和44年工学部卒の工藤です。
1947年3月10日東京で生まれ、1969年に慶應義塾大学工学部機械工学科を卒業して三菱商事に入社し、2012年4月に通算22年間の南米駐在期間を含め43年間の会社生活の幕を閉じました。
長い年月にも拘わらず、予想だにせぬ事が次から次と起こりあれよあれよという間に終わりましたが、Hasta mañana (アスタ・マニャーナ:また明日)、明日は明日の風が吹くと言う肩肘を張らない、また、アミーゴの関係を全てに優先すると言う、ラテン的な生活スタイルを持つことが出来るようになりました。
一方で、中南米33カ国全てが親日国であるにもかかわらず、日本から見るとまだまだ遠い存在であり、多くの日本人が中南米のことを知らない・興味ないことが残念との気持ちを持ちづけています。
その思いもあって、会社生活を終えた直後の2012年6月に、財政難で四苦八苦していたラテンアメリカ協会の建て直しに関与することになりました。
2019年ラグビー・ワールドカップ(アルゼンチンとウルグアイが参加)と2020年オリンピック・パラリンピックで日本と中南米との関係が向上することを期待し、引き続き協会活動に従事したいと考えています。
また、2010年7月に母校の都立小山台高校OB会で腹話術と巡り会い、練習を続けて来ました。
一昨年6月に所沢市社会福祉協議会ボランティアセンターに登録したところ、徐々に依頼件数が増え平均すると最近では週に一度ほどの出番があります。
さらに、特筆すべき事は、所沢三田会の岡田充氏(松丘亭遊楽)の所属されている富岡落語研究会との共演が増えていることです。
沢山の方々の支援を受けながら、多くの方々の心が和らぐことに一役買えばと念じ、高齢者施設、デイサービス施設、適応障害・重度心身障害者施設、等に出向いて「笑い」を届けています。
写真提供:岡田 充 所沢三田会幹事
撮影:2017年9月12日@ところの苑