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元所沢市長 当摩好子会員(H18法卒)


今回は、元所沢市長の当摩好子会員です

私は、三井三池炭鉱の町福岡県大牟田市で生まれ育ち、夫の故郷である所沢市に引っ越してきたのが1972年。それ以来、所沢市を基盤に市議会議員、埼玉県議会議員、所沢市長と通算24年間政治の世界で活動を続けてきました。

所沢市には幼馴染も同級生もおらず親戚縁者もいないという中で、引っ越してから7年目に市議会議員に立候補しました。

まず選挙に必要なのは、知り合い等の名簿なのですが、その当時は長男が通っていた幼稚園のクラス名簿しかなかったという状態でした。今思えば何と無謀な挑戦だったのだろうと思うこともあります。

当選後に聞いた話ですが、「当麻は、今回は無理だな」というのが町内会の下馬評だったようです。

最後にチャンスを与えていただいたのが所沢市長としての任期4年間の経験でした。

40項目の政策(マニフェスト)を掲げて初当選させていただきましたので、4年間の任期中に、掲げた政策を実現することに力を注ぎました。未来を担う子どもたちの命を守るための24時間小児救急医療体制の整備や、市民との協働で取り組んだ「自治基本条例」の制定、その他、所沢通信基地の東西連絡道路の返還や消防の広域化などの取り組みも印象に残っています。

市長としてAかBかの選択を迫られることが、毎日の日課になっていましたので、「私の選択が34万市民の生活に影響を与える。たとえベストの選択ができなくても、できる限りベターな選択をする」ことを自らに言い聞かせながら、日々の業務を行ってきました。

在職中は所沢三田会のみなさまにもお世話になりましてありがとうございました。

現在は、社会福祉士の資格を取り、去年からその資格を生かして成年後見人としての活動を始めています。

2000年に介護保険制度がスタートし、施設入所等がそれまでの措置制度から契約制度に移行しました。判断能力に課題のある認知症高齢者や障害を持つ人たちを支えるこの成年後見人制度は、契約制度を支える根幹をなしている制度ですので、今後とも積極的に取り組んでいきたいと思っています。

所沢三田会では、パソコン同好会やウオーキングの会に参加させていただいております。

様々な分野の第一線で活躍された経歴をお持ちの諸先輩にご指導をいただきながら、これからも三田会のみなさまとのつながりを大切にしていきたいと思っております。

最後に私事で恐縮ですが、5月に春の叙勲「旭日小綬章」の受賞者として、皇居・豊明殿におきまして、天皇陛下への拝謁の機会に恵まれましたことをご報告させていただきます。

なお慶応義塾大学塾長及び学部長よりご丁寧な祝電を頂戴いたしました。ありがとうございました。

 

感想

実は今回の紹介記事の依頼に際し、大出会長と共に事前に話を聞く機会をお願いしました。

当然政治の話になるので熱い話の展開となると思ったのですが、予想に反し冷静に坦々とこれまでの政治活動を振り返られる語りは印象的でした。

ただ、市政の最高責任者としての毎日の心構えとして「ベストよりベター」との話には何か強い信念が窺われました。

今は、これまでの活動を活かし、社会福祉士の資格を取得し成年後見制度に積極的に関与されておられます。

まさに社会貢献、人生100年時代に向けて所沢三田会としても心強い限りです。

又、今年度から新たに、所沢三田会と所沢文化フオーラムの双方の幹事として活躍頂くことになりました。

これからは、社会福祉分野での活動とともに、所沢三田会も含めてますますのご活躍を祈念しております。

最後になりますが、この度の旭日小授賞の受章誠におめでとうございました。

松尾 基昭(S47年経)・記

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