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「平和祈念コンサートin長崎」に参加して

2022年8月吉日

中垣 肇(S40法)


コロナ禍が始まる3年前、下野竜也氏指揮の「第九ひろしま2019」に参加し、広島の被爆実態を目の当たりにして、次はぜひ第二の被爆地長崎で歌ってみたいという思いを強くしました。

そして今回その機会が訪れ、77回目の原爆記念日の翌々日8月11日、被爆により大きな犠牲を被った悲惨な歴史を持つ現場に再建された、カトリック浦上教会(浦上天主堂)での「平和祈念コンサートin長崎」へ参加することとなりました。


今回参加した表題コンサートは、指揮者:田久保裕一氏の呼掛けに応じて、全国から集まったユニークでファミリアーな音楽愛好家集団(オーケストラ90名、合唱団90名、チェロアンサンブル60名)による、鎮魂と平和を祈る演奏会でした。



第一部では、宇野健太氏をコンサートマスターに、チェリスト60名によるチェロアンサンブルが8曲を演奏。「レリジオーソ」「鳥の歌」「パッサカリア」「オンブラ・マイ・フ」「アメイジング・グレイス」「チェロのためのREQUIEM」の6曲は、チェロ独特の中低重音が鎮魂の響きを奏で、「千の風になって」「アヴェ・ヴェルム・コルプス」の2曲は、合唱団の混声三部合唱とともに祈りの歌声を届けました。


第二部では、天野克子氏をコンサートミストレスに迎え、オケ+合唱団=総勢180名が、聖堂内の祭壇キリスト像の前で、ベートーヴェン交響曲第9番(合唱付)全楽章を演奏し、平和への賛歌を歌い上げました。


来場された約400名のお客様にも、我々演奏者の熱い思いが伝わったのではないでしょうか。



神聖な聖堂での演奏会の感動と心地よさを、出演者全員が共有できたことは間違いありません。加えて、我々のようなアマチュアのオケと合唱団では、恐らく二度とできないであろう、この場所での厳粛・荘厳な演奏会を体験できた幸運に感謝したいと思います。


平和祈念コンサートin長崎・正装


以上


  • 注1:(滞在中に訪れた場所、順不同)浦上天主堂(演奏会場)、長崎原爆資料館、山王神社一本柱鳥居、爆心地公園遺構、平和公園平和祈念像、大浦天主堂、グラバー園、稲佐山展望台

  • 注2:コロナ感染拡大防止のため、合唱団は練習時も本番時もマスク着用で演奏

  • 注3:指揮者とは、2006年12月の第24回「所沢で第九を」演奏会が初対面で、2回目は2010年3月、初めての海外第九公演(ウィーン学友協会ホール)がご縁の始まり

  • 注4:これまで海外公演を伴にした、広島・静岡・所沢の合唱仲間を誘い4人組で参加


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