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明けましておめでとうございます。

所沢三田会会長 大出 勇(S43工卒)

 

 会員の皆様におかれましては健やかな新年をお迎えになったことと存じます。

日頃から、所沢三田会の活動にご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

そして、新型コロナ禍で様々なご労苦に直面されておられる皆様に心からお見舞い申し上げます。

 昨年は新型コロナに翻弄された一年でありました。年が明けても感染が拡大して再度の緊急事態宣言が発出され、まさに大災禍となっています。実に困難な船出となりました。全く持って予断を許さない状況にあり、本年も相当な混迷と困難を伴う一年となることが懸念されます。

 所沢三田会としても、既に新年会は中止としていますが、今後の活動についても多人数での対面型活動イベントをはじめ様々な分野での制約が想定されます。

つきましては、あくまでも感染防止を最優先事項として、感染リスクと活動目的を勘案したうえで、実施内容等を慎重に検討して活動を展開していきたいと考えています。 

 福澤諭吉先生は、ソサエティ(Society)を「人間交際(じんかんこうさい」の略語を用い、“学問の究極は人間交際なり”と述べています。

また、”世の中に最も大切なるものは人と人との交り付合いなり。是即ちー学問なり“(豊前豊後道普請の説)と言い、分け隔てない闊達な交際の重要性を説いています。これは、“半学半教の精神”“とともに、慶應義塾の良き伝統であると思います。

 そこで、対面交流で制約を伴うコロナ禍において、“人間交際”はどのようにあるべきか、お互いのコミュニケーションをどのように展開していけばよいのか。

いま私たちは、このテーマに対して改めて問い直してみることが肝要なことでありましょう。

 そのうえで、将来を見据えた新たな生活形態、活動形態を探っていく必要があります。このような時にこそ、友人・仲間との懇談やホットな手紙・電話のやり取り等の慣れ親しんだ普遍的な行為は、平時以上に元気を引き出す源泉となります。

お互いに、ご縁を頂いた絆と共有する時間と場を大切にしていきたいものです。

 一方では、今後更に進展するであろうICT(情報通信技術)についても、様々な場面で更に有効に活用できるよう模索していく必要があります。所沢三田会内でも、既にオンラインアプリ(ZOOM等)を利用したオンラインミーティング(事務局、パソコン同好会等)、仲間内でのオンライン飲み会等が実施されていますが、これらの活用がさらに広がっていくことが望まれます。

 また、会員同士をはじめ、会内外のコミュニケーション手段として、HP(ホームページ)の活用を更に進めていきたいと考えています。そのためにも、会員の皆様からの寄稿投稿が望まれます。日々の生活体験、趣味の活動、社会的な活動等を気軽に寄稿いただければ幸いです。既にご協力をいただいておりますが、引き続き宜しくお願い致します。

 今後、テレワークにせよ巣ごもり生活にせよ、多くの“ステイホーム”時間が生じることが想定されます。その際に、家での適度な籠りはよいとしても、一人で籠り過ぎては健康面にも弊害が生じてしまいます。お互い同志のコミュニケーションは、いかなる時節においても有難いことですが、このような時にこそより大切にしていきたいものと念じています。

”明けない夜はない“! 

 まさに緊急事態の時です。感染防止の徹底と“健康最優先”の生活を心掛け、心身ともに免疫力を高め、元気よく前進していきたいものです。

強い意思を持って、よい年にしていこうではありませんか。

会員の皆様のご健勝を心よりご祈念念申し上げます。

                           2021年1月7日

                               敬 具

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