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東京2020オリピック・パラリンピック大会にボランティアとして参加して


東京2020オリピック・パラリンピック大会にボランティアとして参加して


今般コロナ禍で開催された東京2020オリピック・パラリンピック大会にボランティアとして参加された立花真紀さんに問答形式でボランティア活動参加への思い等の質問に答えて頂きました。

立花真紀(H14経)
立花真紀(H14経)

今回ボランティア活動(通訳)として参加された競技は川越市の霞が関カンツリー倶楽部で開催された男女別のゴルフ競技です。(男子7月29日~8月1日、女子8月4日~7日)同競技には、日本からは松山秀樹はじめ4名が参加し女子の部では稲見萌寧が見事プレーオフの末銀メダルを獲得しました。

なお、立花さんは今回のボランティア活動だけでなく、仕事、育児に忙しい中でも次のパリ大会にも機会あれば参加したいとの希望までも持ち合わせておられます。

質問に答えて頂いた内容は次の通りです。


● ボランティア活動参加への思いは?


オリンピックが大好きな私は、2013年に東京にオリンピックが決まった瞬間からボランティアに参加したいと思っていました。一生に一度しかないであろうこのチャンス、ぜひ大会を成功させるためにも自分の成長のためにもボランティアをしたかったのです。無事にボランティアとしての役割も決まり、熱い想いを持ってオリンピックを楽しみにしていた訳ですが、1年前からの延期、そしてコロナ禍での開催には賛否両論あり、一時は参加するべきか否かを考えた時期もありました。また、実際、オリンピックが開催できるのか分からない中での準備は難しいものがありました。 実際参加してみて感じたものは?

参加するにあたり、事前にワクチンを優先接種させて頂いたのはありがたかったです。普段、英会話のレッスンで子供たちと接していますし、高齢者(と言ったら怒られると思いますが)の母もいます。周りに感染を広げてしまうことは絶対に避けたいと思いました。 ボランティア活動では、初日、4日目にPCR検査を受けることができました。また、会場内では感染対策が徹底されていました。 活動中に感じたボランティアの方々のポジティブな思考、オリンピックを盛り上げようとする気持ち、率先して他の方々を助けようという行動は本当に素敵でした。 具体的な活動内容は?  私は、霞ヶ関カンツリークラブにおけるゴルフ競技のランゲージ担当という役割でした。いわゆる通訳担当です。競技後のミックスゾーンにおけるインタビューの通訳、メダリスト記者会見におけるサポートなどが活動内容でした。ただ、実際にはゴルフ競技は英語が堪能な選手も多く、他の競技に比べて通訳が必要とさせる場面が少なかったのではと思いました。また、直前に観客を入れないことが決まった為、多数いた観客担当のボランティアが他の役割に配置転換した為、必要以上にボランティアが多くなってしまったようでした。

会場には地元の小学生が育てた朝顔が素敵な絵やメッセージがかいてあるカードを添えてたくさん飾ってありました。その朝顔を子供達に競技終了後に返却するにあたり、カードの裏面に会場にいる外国人関係者にメッセージを書いてもらう役割も通訳担当のボランティアが担当しました。 炎天下の中で外国人を探してお願いして書いてもらうのは大変でしたが、皆さん快く引き受けて下さいました。色々な国の方とお話することができ、オリンピックを肌で感じることもできました。海外の皆さんは、口々に観客を入れることができなかったのは非常に残念だ、しかし本当に良い大会になったと話して下さいました。 印象に残った選手や面白い出来事又競技の独特の雰囲気等は? 大会初日に通訳トップバッターで英国代表のマキロイ選手、アメリカ代表のモリカワ選手にインタビューをすることができたのは本当に貴重な体験でした。マキロイ選手は大会中、帽子を被っていなかったのですが、それは何故ですか?という質問に「頭が小さすぎて特注の帽子でないと合わないんだ。」と話していたのが印象的でした。

そしてその内容がネットニュースに載っていた時には、自分の通訳が生かされたと感じることができ嬉しかったです。

また、大会中、橋本聖子組織委員会会長が霞ヶ関カンツリーにもいらして下さり、ボランティアへの感謝や激励をして下さったのも嬉しかったです。 男子も女子も雷での中断があり、そして普段のゴルフの試合ではない2位や3位を決めるためのプレーオフがあり会場はとても盛り上がっていました。特に女子では稲見選手が銀メダルを取ることができて本当に感動しました。通訳は基本試合後の役割が多いので空いた時間や休憩時間は、スタートホールへ出向いて選手たちへ拍手を送ったり、コース内を散歩しながら選手のプレーを見られたことも貴重な経験でした。

活動終えての思いや皆さんへのメッセージは?

コロナ禍でオリンピックがあるのか、なくなるのか、また賛否両論ある中でのボランティア活動に少し悩んだ時期もありましたが、参加することにより素敵な仲間とも出会うことができ大切な思い出ができました。大好きなオリンピックに関わることができてポジティブなエネルギーを持つ多様な仲間と出会えたことは生涯の宝物です。

(通訳担当のボランティアの方には79歳の方もいらして色々なお話を聞かせて頂きました。)こんな状況でなければ、通訳の仲間たちと一緒に打ち上げしたかったです。本当に参加できて良かったです。2024年のパリもなんとかして参加できないかなと模索中です。 なお、質問者は松尾基昭(S47経)でした。







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