去る11月9日(水)午前11時30分、浅草雷門に参加者6名が集合。久々に出会った仲間。マスク顔にも笑みが感じられる。今回は残念ながら多くの会員が予定と重なり6名となった。清々しい秋晴れになり、平日でありながら着物をきたグループやカップル、外国人観光客など、かなりの人出に皆が驚く。
最初に伊藤幹事から浅草寺に関する歴史に関するレクチャーを受ける。
いよいよ雷門へ。正式名称は風雷雷門。名の由来は門の左右に風神、雷神が奉安していることからだそうだ。現在の雷門は1960年に松下幸之助の寄進で再建。吊りさがった大提灯の底には立派な龍の彫刻。それを見上げる。
風神雷神像の背後には金色に輝く天龍像(男)と銀色に輝く金龍像が安置。尻尾あるのも珍しい。誰もが見逃しそうである。
土産店や人形焼きなど売店を両側に眺めながら仲見世通りの参道を進む。
前方に堂々たる朱塗りの楼門が我々を迎える。浅草寺山門の宝蔵門である。両端の二間には仁王像を奉安し、この門はもともと仁王門と呼ばれていた。経蔵を兼ねて伝来の経典や寺宝を収蔵することから、仁王門から宝蔵門に改称された。
そして手水舎へ。高村光雲作の龍神像(沙竭羅龍王像)と天井には墨絵の龍がある。いよいよ浅草寺本堂。正式名称は金龍山浅草寺と言い、飛鳥時代より1400年近い歴史をもつ都内最古の寺。至るところに龍があるのも頷ける。本堂の天井には川端龍子作の「龍の図」と両脇の天井には堂本印象作の「天人之図」が描かれている。各自参拝し、本堂内の脇から靴を脱ぎ畳敷きから参拝し本尊の周りを一巡り。初めての体験だ。周りの雑踏から切り離され静けさと厳粛な雰囲気で深い祈りを捧げられたようだ。
次に五重塔や日本庭園の石橋など眺めてながら小さな寺院や神社が散在している場所に行く。こちらは観光客も少なく閑散としていた。はとバスが5~6台止まっている。隣で歌舞伎小屋で上演中だった。その後、三社祭りで有名な浅草神社に参拝、そばにある夫婦狛犬も珍しい。
雷門近くまで戻り午後1時に予約していた「三定(さんさだ)」でのランチ。180年以上に渡る老舗の天ぷら屋で全員同じ上天丼をオーダー。まずはビールでカンパイし疲れを癒す。上天丼は大きな海老と芝海老と小柱のかき揚げでかなりなボリュームである。
皆、満足げでお店を出てからは六区通り、途中でスターの手形を屈みながら見る。手形第1号は美空ひばりだそうだ。江戸の趣を感じる伝法院通りを抜け地下鉄入口まで戻り解散となる。
今までにない浅草を発見、そして短時間でも濃い内容の例会となった。
文責:南 博幸(S51法)
写真:志賀 隆 (S51政)
南 博幸(S51法)
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