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第22回所沢三田会ウォーキング

去る11月21日(木)に第22回所沢三田会ウォーキングを実施した。今回は本年5月24日(金)に所沢七福神めぐりの第一番目から第三番目までを廻ったので、残りの第四番から第七番を廻った。

 前日が雨天でかなり冷え込んだため当日の実施に不安があったものの、「午後に向かって天候、急回復」との天気予報を100%信じて実施した。今にも雨が降り出しそうな中、参加者9名は10時に下山口駅に集合。今回も所沢七福神の発案者である平塚会員(S34年経 初代会長)に同行いただき随所での解説をお願いした。

 今回の歩行ルートは比較的アップダウンを感じにくい第七番から第四番と逆廻りを選択した。


 まずは第七番の毘沙門天を祀る海蔵寺へ行く。この地域は「小手指が原の戦い」など戦が多かったため、村山党の山口氏の一族、岩岡氏が戦で亡くなった武士を弔うために建造されたという。

 平塚さんよると、寺にはすでに毘沙門天が祀られており「それと同じ姿をした毘沙門天を作成してほしい」との寺側の意向にこたえた像になっているという話を伺った(海蔵寺の瓦にも毘沙門天が描かれている)。



 また、江戸時代の住職が総本山長谷寺の住職になった歴史があることから、将来出世できる寺ということで御朱印には「出世寺海蔵寺」と記載されている。


 次に第六番本覚院を訪れる。

 布袋尊が祀られている。布袋様は唯一実在したとされる僧侶を神格化した神様といわれている。本覚院は一時かなり荒廃した寺だったそうだが檀家さんが力を合わせて現在の姿にされたという。

 寺の入り口に弁天堂があるが、こちらは琵琶を持つ弁財天ではなく蛇を頭にのせた弁財天ということだ。



 本覚院を後に荒幡富士を目指す。急な上り坂が続く。勾配をなるべくつらく感じないコースとは言えども、なかなかの坂道が続き参加者の歩行を苦しめた。


 荒幡富士のふもとで昼食の予定であるがその前に、所沢の自然に多く触れ合える場所に来たので、「いきものふれあいセンター」に寄って所沢の大自然のお勉強。



 センターの解説者より所沢の地形の特徴について細かく説明いただく。狭山の名前の由来とか、所沢にはまだクマが出没していないなど地形以外の情報もいろいろと解説いただいた。私自身が最も印象的だったのは、狭山湖、多摩湖の水は雨により自然にたまったものと思い込んでいたが多摩川の水をポンプにより送り込み満たされていると聞いてびっくり。他にも狭山湖と多摩湖の水は全部東京都に提供されているが、東京都で使用する水道量のわずか2日分にしかあたらないというのも驚きだった。


 その後、荒幡富士のふもとで昼食。屋外であるために昨日の雨の湿気を心配していたが、ウォーキング中、急速に天候が回復したのでシートを敷くのに支障がなく一安心。



荒幡富士は地元の方が力を合わせて15年かけて作った高さ20メートルの人工の山。

 人の手で20メートルもの高さにまで盛り土をしたということに驚嘆すると同時に、当時のこの地域の方々の団結力の強さに尊敬。

 

 これからは下り一方の道で第五番光蔵寺へ向かう。七福神では寿老人が祀られている。

こちらのお寺には空海伝説が残っており、平安時代に空海が所沢に立ち寄っていたのではないかという説が出てきているという。平塚さんも現在様々の文献で真偽を調査中であり、一定の結論が出れば発表いただけるそうだ。

 「あの空海が所沢に寄っていた」という何ともロマンあふれるお寺だ。




 最後に訪れたのは第四番永源寺である。大変に広い境内、かっては約30000坪を所有していたという。また、当初は藁ぶきの寺だったそうだがその後、瓦に変えたそうだ。しかも能登瓦という高級な瓦を豊富に使用した建物である。

 弁財天が祀られているがこちらも蛇をかぶった弁財天なのだそうだ(弁財天の9割が蛇をかぶっている弁財天で、琵琶を持っている弁財天は1割ぐらいだそうだ)。ただ、こちらは鉾の中に祀られているので、中が暗くて見ることができなかった。

 永源寺では弁財天の像をすでにお持ちだったので、今回、新たには像を作られていないお寺だ。

 


 所沢七福神は比較的交通量が少ない地域にまとまっている、最寄りの駅から遠くない立地にある、歩きながら所沢の自然を満喫できるなどを考慮して、平塚さんによって発案されたものだ。

 新年に廻って各ご家庭に1年間の福を呼び込むのに丁度良い時期になる。是非、郷土愛を高めるきっかけにもなるので所沢七福神巡りをご検討いただければ幸いです。


 完歩の後、ウォーキング参加者の有志でお疲れ様会を開催し更なる親睦を深めた。


 今回も平塚さんの詳細な解説を伺いながら楽しい所沢七福神巡りを行うことができました。ありがとうございました。

 参加いただいた皆さん、お疲れ様でした。健康維持と楽しいウォーキングにご参加いただきありがとうございました。


                      記事:安藤 幸男(S50工)

                        写真:南  博幸(S51法)

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